ポーランドの新鋭女性監督によるホラー・ファンタジー・ミュージカル!
2016年サンダンス映画祭、ワールドシネマコンペティションドラマ部門審査員特別賞をはじめ世界各国の映画祭で数々の受賞を果たし、独特な映像美と革新的デザインで世界中のファンタスティック映画ファンを魅了したポーランド映画『ゆれる人魚』。本作は、いまもっとも世界が注目するといっても過言ではない、新鋭女性監督アグニェシュカ・スモチンスカ監督の長編デビュー作。共産主義時代下であった1980年代のポーランドを舞台に、アンデルセンの『人魚姫』にツイストを加え、ふたりの肉食人魚姉妹が少女から大人へと成長する物語をエネルギッシュでワイルドに描いた、ホラー・ファンタジー・ミュージカル!
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80年代の雰囲気が色濃く漂う、ダークでロマンチックな、大人のためのミュージカル映画
大人のおとぎ話ともいえる本作。フレッシュな若手女優たちが主人公姉妹を演じ、『アンナと過ごした4日間』のキンガ・プレイスが、彼女たちを保護者のように見守るシンガーを演じている。また監督をはじめスタッフの多くが1970年代後半生まれであり、本作には、彼らが子供時代に体験した旧東欧文化への深い郷愁がたっぷりと込められている。なかでも特徴的なのは、ポーランドのインディー・ミュージックシーンに君臨するヴロンスキ姉妹が手がけた、現代的でいながらどこか懐かしさを感じさせるサウンド。そしてキュートな人魚姉妹が歌い踊るのは、当時の雰囲気が見事に再現されたナイトクラブ。その妖しげでゴージャスなルックスは、「デヴィッド・リンチの初期映画か80年代ミュージックビデオのよう」(ニューヨーク・タイムズ)と絶賛されたほど。シュヴァンクマイエルやブラザーズ・クエイの人形アニメーションを想起させる官能的でダークな世界観と、『ラ・ラ・ランド』のようなロマンチックさとポップさを湛えた『ゆれる人魚』。東欧アートの遺伝子を受け継ぎなら、まったく新しいミュージカル映画がここに誕生した。
1980年代のポーランド・ワルシャワで、人間たちを捕食して生きる美しい人魚姉妹は海からあがりナイトクラブにたどりつく。ストリップやライヴ演奏を披露する大人の社交場で、ふたりは得意のダンスと歌を披露し、すぐにスターになる。そんななか、姉シルバーはベーシストの青年ミーテクと恋に落ちる。初めての恋に浮かれるシルバーだが、妹ゴールデンは、そんな姉を複雑な眼差しで見つめていた。人魚にとって、人間の男は“餌”でしかないからだ。やがてふたりの間に生じた緊張感は限界に達し、残虐で血なまぐさい行為へと彼女たちを駆り立てる……。
キンガ・プレイス
クリシア
Kinga Preis
1971年生まれ。演劇界・映画界で20年以上にわたって活躍を続ける、ポーランドを代表する女優。イエジー・スコモリフスキ監督が17年間の沈黙を経て発表した『アンナと過ごした4日間』(2008年)をはじめ、ほぼ毎年のようにポーランドのアカデミー賞といわれるグディニャ映画祭で女優賞にノミネートされており、『ゆれる人魚』でも助演女優賞にノミネートされた。その他の主な出演作品に、『ルージャ/薔薇』(2011年、ヴォイジェク・スマジョフスキ)、『ソハの地下水道』(2011年、アグニェシュカ・ホランド)、『ログアウト(スーサイド・ルーム)』(2011年、ヤン・コマサ)、『マイティ・エンジェル』(2014年、ヴォイジェク・スマジョフスキ)など。
マルタ・マズレク
シルバー
Marta Mazurek
1990年生まれ。2011年頃から女優としての活動を始め、現在、映画やテレビドラマで活躍。フランスの監督アンヌ・フォンテーヌがポーランドの修道院を舞台に製作した『夜明 けの祈り』(2016年)ではシスターのひとりを演じた。また『私、オルガ・ヘプナロヴァ』(2017年)でもミハリーナと共演している。
ミハリーナ・オルシャンスカ
ゴールデン
Michalina Olszańska
1992年生まれ。本作出演後、2017年に主演した『私、オルガ・ヘプナロヴァ Já, Olga Hepnarová』(ペトル・カズダ、トマシュ・ワインレブ)では、1973年にチェコのプラハで大量殺人を犯した実在の人物オルガ・ヘプナロヴァを演じ、その演技によってチェコ・アカデミー賞主演女優賞を始めとする多くの映画賞を受賞した。その他の主な出演作品に、『ワルシャワ、二つの顔を持つ男』(2014年、ウワディスワフ・パシコフスキ)、『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』(2014年、ヤン・コマサ)など。
ヤーコブ・ジェルシャル
ミーテク
Jakub Gierszał
1988年生まれ。2009年に映画デビューを果たし、『ログアウト(スーサイド・ルーム)』(2011年、ヤン・コマサ)、『愛の原罪』(2013年、ヤチェク・ボルツォフ)などに出演、2012年度ベルリン国際映画祭シューティング・スター賞を受賞。ルーク・エヴァンス主演の米映画『ドラキュラZERO』(2014年、ゲイリー・ショア)や米・独合作『アメリカから来たモーリス』(2015年、チャド・ハーゲン)、アメリカのテレビドラマ『クロッシング・ライン~ヨーロッパ特別捜査チーム~』の1エピソードに出演するなど、国内外で活躍中。
ジグムント・マラノヴィッチ
ナイトクラブの支配人
Zygmunt Malanowicz
1938年生まれ。俳優、作家として活躍。ロマン・ポランスキーの『水の中のナイフ』(1961年)で演じた、ある夫婦の仲をかき乱すミステリアスな青年役でよく知られている。その他の主な出演作品に、『蝿取り紙』(1969年、アンジェイ・ワイダ)、『戦いのあとの風景』(1970年、アンジェイ・ワイダ)、『私が愛したすべて All that I love』(2009年、ヤチェック・ボルツォフ)など。
カタジーナ・ヘルマン
民兵官
Katarzyna Herman
1971年生まれ。ポーランドのテレビドラマシリーズに数多く出演している。トマシュ・ヴァシレフスキ監督の話題作『真夜中のふたり』(2013年)では、主人公クバの母親役を演じた。その他の主な出演作品に『私が愛したすべて』(2009年)、『ベッドルームで In a Bedroom』(2012年、トマシュ・ヴァシレフスキ)など。
アンジェイ・コノプカ
ドラマー
Andrzej Konopka
1969年生まれ。演劇の世界で活躍し、2000年頃から映画俳優として活動を始める。主な出演作品に、『ルージャ/薔薇』(2011年)、『ワレサ 連帯の男』(2013年、アンジェイ・ワイダ)、『言葉 The Word』(2014年、アンナ・カゼヤク)など。
マルチン・コヴァルチク
トリトン
Marcin Kowalczyk
1987年生まれ。伝説のヒップホップグループPaktofonikaの軌跡を描いた映画『お前は神だ You are God』(2012年、レゼク・ダヴィド)に主演し、2012年グディニャ映画祭新人俳優賞を受賞。その他の主な出演作品に『ハードコア・ディスコ Hardkor Disko』(2014年、クシュトフ・スカニチエイ)など。
マグダレーナ・チェレツカ
ミス・ムフェト
Magdalena Cielecka
1972年生まれ。主な出演作品に『カティンの森』(2007年、アンジェイ・ワイダ)、『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ラブ』(2016年、トマシュ・ヴァシレフスキ)など。
監督
アグニェシュカ・スモチンスカ
Agnieszka Smoczyńska
1978年、ポーランド生まれ。シレジア大学カトヴィツェ校映像学部クシュトフ・キェシロフスキ映画学校卒。在籍中に、『The hat』と『3 Love』を制作し、各国の国際映画祭で数々の学生映画賞を受賞。2007年に、『ゆれる人魚』の脚本家ロベルト・ボレスト脚本による『アリア・ディーヴァ Aria Diva』を監督。本作により、クラクフ映画祭とニューヨーク映画祭で複数の賞を受賞。『ゆれる人魚』は長編映画デビュー作。ポーランド最大の映画祭、グディニャ映画祭で新人監督賞とメイキャップ賞を受賞。間違いなく、ポーランドの若手映画作家のなかでもっとも才能あふれる女性監督である。また正式発表はされていないが、2017年2月時のインタヴューによれば、次の作品としてデヴィッド・ボウイの音楽をもとにしたSFオペラを構想しているとのこと。
脚本
ロベルト・ボレスト
Robert Bolesto
1977年生まれ。アグニェシュカ・スモチンスカ監督の短編『アリア・ディーヴァ』の脚本を担当。2014年にクシュトフ・スカニチエイ監督の長編『ハードコア・ディスコ Hardkor Disko』の脚本を共同執筆。この作品はモスクワ国際映画祭、エディンバラ国際映画祭などで上映された他、クラクフで開催されるインディペンデントシネマ国際映画祭OffCameraの脚本コンペティション部門でSCRIPT PRO 2103を受賞した。ポーランドの画家ベクシンスキーの家族に起きた悲劇を描いた『最後の家族』(2016年、ヤン・P・マトゥシンスキ)でも脚本を手がけている。
衣装
カタジーナ・レヴィンスカ
Katarzyna Lewińska
アグニェシュカ・ホランド監督『ソハの地下水道』(2011年)の衣装で注目を集める。『Elles(邦題:ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリー)』(2011年、マウゴシュカ・シュモフスカ)ではジュリエット・ビノシュの衣装を手がけたほか、アンジェイ・ワイダの遺作『残像』(2016年)、アンヌ・フォンテーヌ監督『夜明けの祈り』(2016年)で衣装を担当した。また、ロシアの映画作家イワン・ヴィリパーエフともたびたびタッグを組んでいる。
撮影監督
クバ・キヨフスキ
Kuba Kijowski P.S.C
1979年生まれ。ウッチ国立映画&テレビ学校卒。撮影監督デビュー作はプシェミスワフ・ヴォイチェシェク監督の『秘密 Secret』(2012)。本作は2012年ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映された。トマシュ・ヴァシレフスキ監督の『真夜中のふたり』(2013年)で撮影監督を担当。この作品は2013年にトライベッカ映画祭で上映され、同年カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でイースト・オブ・ウェストコンペ部門最優秀作品賞を受賞。アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたアグニェシュカ・ホランド監督『ソハの地下水道』(2011年)ではカメラ・オペレーターをつとめる。
ペインティング
アレクサンドラ・ヴァリシェツカ
Aleksandra Waliszewska
1976年生まれ。可憐でどこか不気味な少女や悪魔のような生物など、幻想的でホラーテイストのある作品で世界的に有名なヴィジュアルアーティスト。『ゆれる人魚』のイントロと本編中に使われる絵画を担当している。
振付
カヤ・コロジェイチェク
Kaya Kolodziejczyk
1981年生まれ、ポーランド出身の振付家/パフォーマー。ポーランドの国立バレエ学校、ワルシャワのショパン音楽学校、ベルギーのP.A.R.T.Sにてトレーニングを積む。ワルシャワ王立バレエ団の公演や、フォーサイス、トリシャ・ブラウンの作品などにも参加。P.A.R.T.S卒業後、2004年から09年までROSASのメンバーとして様々な創作活動に、ダンサー、振付家として参加。2009年、ジャーマン・マガジン・バレエタンツ(ドイツ)にて、今最も注目するべき若手ダンサーとして取り上げられる。2011年より、ヨーロッパのパフォーミングアーツ・ネットワーク、APAPの会員として活動中。また、映画制作の活動にも精力的に参加し、本作では振り付けを担当。2012年にポーランドのグダニスクにて行われたUEFA EUROの開会式などでも振り付けを担当した。
作詞・作曲
ズザンナ・ヴロンスカ&バルバラ・ヴロンスカ
Zuzanna Wrońska and Barbara Wrońska
2005年、音楽バンド「バラデ・イ・ロマンセ Ballady i Romanse」を結成。ポーランドのインディーバンドのなかで現在もっとも活躍しているバンドで、オリジナリティあふれる独特なアルバムを制作し、数々の賞を受賞。これまでに発表したアルバムは『Ballady i Romanse』(2008年)、『Zapomnij + Żyją 2011』(2012年)、そして本作のサウンドトラックとして発売された『Córki dancingu』(2016年)。
下品なコメントと思われてもかまわない。
ここ最近の映画で最もキレイな乳首を見た。
いつか、ポーランドに行こう。
松尾スズキ
作家・演出家・俳優
爆音の中、人魚の異様な下半身に目を奪われる。
奇妙で不気味で、アンバランスだから魅力的。
泡のように消える前にひとめみてほしい。
人ではないなにか、それが少女なのだ。
今日マチ子
漫画家
ヘドウィグは旧東ドイツからアメリカへ渡ったけれど、 この人魚姫たちはポーランドから出もしなかったわ!
ヘドウィグの怒りの1インチと彼女たちの尾びれ!!!
異形の部分は人を弱くも強くもするわ!
すばらしいロックオペラの誕生★
ヴィヴィアン佐藤
非建築家・アーティスト
美しく、恐ろしく、儚く、心揺さぶられる。
そんな夢を見続けているような・・・
これぞ映画体験!
映画を観ている間、自分がどこにいるのかわからなくなりました。
ラストシーンで私が流した涙は、一体なんだったのでしょう?
大根仁
映像ディレクター
アグニェシュカ監督と音楽を担当するヴロンスキ姉妹が、 小さいころに覗いたナイトレストランの煌めきを描くために、 初めて人間界にやってきた人魚の視点で冒険する物語。
生々しい手触りと美化された記憶を行き来するのは、 それが彼女たちにとっての自伝だからだ。
性器やアンダーヘアを規制したって、女の絶頂やハングリーさ、 血とエロスは表現できるという、フェミニズムの花開いた映画でもある。
水曜日のカンパネラ コムアイ
アーティスト
すごく面白かった!
美しい絵と音楽の素晴らしいポーランド産ムービー。
ジェンクイエ!
石野卓球
DJ・Producer
踊り、歌い、恋をして、そして食う。
光と闇の両側面を持つ人魚伝説を、共産圏時代のポーランドを舞台に描いたエログロ異色作。
ダサ可愛いファッションや音楽に彩られてるけど、まやかしよ!
よしひろまさみち
映画ライター
物語も音楽も色彩も画面設計も編集も、すべてが鮮烈かつオリジナル。
キッチュなだけじゃない、ただの80年代リバイバルでもない、ポーランドの新しい才能に大興奮!
宇野維正
映画・音楽ジャーナリスト
臓器を喰らい、そして唄う。
無邪気で美と醜さの両方をもつ少女達。
私は大人になるのが怖くもあった。
陸に上がるということはそういうことか。
ヒグチユウコ
絵本作家
知らない国の、知らない言葉に乗ったチープでキッチュなダンスミュージック。
雑味の濃い、エキゾチックな絵と話。こういうパワーが時には必要やでワレ。
妹のゴールデンちゃんがずっと観てれるフォトジェニックさでした!
テイ・トウワ
音楽家
地域 劇場名 期間
札幌市 シアターキノ 上映終了
札幌市 ディノスシネマズ札幌劇場 上映終了
札幌市 CINECLUB KINEMADO 6月23日
函館市 シネマアイリス 6月2日
盛岡市 フォーラム盛岡 6月22日
仙台市 チネ・ラヴィータ 上映終了
山形市 フォーラム山形 上映終了
新宿区 シネマカリテ 上映終了
豊島区 シネマロサ 上映終了
世田谷 下高井戸シネマ 5月19日
杉並区 ユジク阿佐ヶ谷 6月16日
横浜市 シネマ・ジャック&ベティ 6月2日
川崎市 川崎市アートセンター 上映終了
柏市 キネマ旬報シアター 上映終了
宇都宮市 ヒカリ座 6月16日
高崎市 シネマテークたかさき 上映終了
新潟市 シネ・ウインド 上映終了
長野市 シネマポイント 5月26日
松本市 松本CINEMAセレクト 上映終了
静岡市 静岡シネギャラリー 上映終了
浜松市 シネマe_ra 上映終了
名古屋市 センチュリーシネマ 上映終了
金沢市 シネモンド 上映終了
大阪市 シネ・リーブル梅田 上映終了
京都市 京都シネマ 7月21日
塚口市 塚口サンサン劇場 5月19日
神戸市 神戸アートビレッジセンター 上映終了
岡山市 シネマ・クレール丸の内 上映終了
広島市 横川シネマ 上映終了
松山市 シネマ・ルナティック 上映終了
福岡市 KBCシネマ 上映終了
熊本市 Denkikan 上映終了
大分市 シネマ5 上映終了
宮崎市 宮崎キネマ館 5月19日
那覇市 桜坂劇場 上映終了